STAFF COLUMN

スタッフコラム

(24)「自分らしさ」にこだわらず!

2024年3月25日

サードプレイス スタッフのTです。
新生活や新たな出会いなど、期待と不安が入り混じる季節の到来ですね。

以前、このコラム欄で掲載した「自分の間合いで楽しむ新聞コラムの魅力」で、日経新聞の夕刊で連載されている「プロムナード」をご紹介しましたが、4月に新たな環境に踏み出す方には是非、読んでもらいたいコラムを見つけました。

エッセイストの酒井順子さんの「『自分の相撲』の難しさ」です。

酒井さんは最近、力士や相撲解説者が頻繁に「自分の相撲」という言葉(「自分の相撲がとれるように頑張る」「自分の相撲を取らせてもらえなくて悔しい」等)を使うことが気になったことから、特に若い人たちに向けて、マスコミが使うのをよく耳にする「自分らしさ」(「自分らしく生きたい」「自分らしい就職」等)という言葉に着目したようです。

酒井さんは相手がいる相撲で「自分の相撲」を取ることも難しいが、社会生活の中で「自分らしく」生きることは更に困難ではないかと感じ、「自分らしさ」にこだわりすぎることへの危うさを心配してくれています。
(かなり端折っていますので、興味のある方は是非、日経新聞夕刊(3/19)をお読みください)

酒井さんの想いに私も同感です。
私は「自分らしさ」とは何か?が、よく解らずこれまで生きてきましたので、酒井さんのコラムでちょっと救われた気分になりました。

そもそも、ずっと変わらない「自分らしさ」が存在するのかも疑問です。
人は自身を取り巻く環境の中で、いろいろと迷いながら選択した積み重ねで生活しており、選択の基準が全て「自分らしさ」と合致しているとは思えません。
というより、その選択の一つ一つが「自分らしさ」だったということを、後に振り返れば良いのでは、と思っています。
もし、私のように「自分らしさ」を語れないことに引け目を感じていた方も、無理に「自分探しの旅」に出かけなくてもいいようです(笑)
 
「自分らしさ」に限らず、こだわりを持つことは決して悪い事ではないと思いますが、こだわりすぎて自分自身を窮屈にしては、本末転倒です。

「春眠、暁を覚えず!」

先ずはゆっくり、心身共にリラックスして、4月をスロースタートできればいいなと思います。


 

(23)自分の間合いで楽しむ新聞コラムの魅力

2023年8月9日

サードプレイス スタッフのTです。

近年、日本人の新聞離れは深刻で、15年後には紙の新聞が無くなるのではと言われています。
私もこの頃は以前ほど新聞を読まなくなってしまいましたが、日経新聞夕刊で連載されている「プロムナード」だけは今も愛読しています。

ご存じの方も多いとは思いますが、この「プロムナード」は各界の著名人6名が半年間に亘って毎日一編ずつ交代でエッセーを掲載する企画です。

プロムナードとは、元々はフランス語で「散歩」「遊歩道」を意味する言葉らしいのですが、そこから転じて、劇場内の廊下やバルコニー、音楽の演奏会、高校生のダンスパーティ等様々な場所を表す言葉として用いられているようです。※

現在(2023年8月)の「プロムナード」は、演劇作家、国語辞書編纂者、小説家、ロシア文学者、文筆家、作家の肩書を持つ6名で連載されています。
多種多様な人たちのエッセーが集う場所=「プロムナード」なのかもしれません。
 
「プロムナード」が面白いのは、筆者が日常の何気ない出来事を切り取って、自身の経験やこれまで培ってきた見識から独自の考え方を展開してゆく過程が楽しめることです。

興味の湧いたエッセーを何度か読み返しながら、筆者が何を伝えたかったのかを紐解いてゆくと「そういう考え方もあるんだなぁ」と感心することが度々、あります。

それは、新聞(紙)が、SNSとは違い、読み終えたら直ぐに、いいね!を押したり、自分と意見が違うからと言って、急いでネガティブコメントを返信したりすること(つまり、瞬時にYES or NOを表明すること)が必要のない一方通行の媒体であり、慌てずに自分とのほど良い間合いを保つことができるからだと思います。

改めて、新聞(紙)というコミュニケーションツールの大切さを実感します。
 
因みに最近、私が“我が意を得たり!”と膝を叩いたのは、川添 愛さん(言語学者)の「判断を助けるもの」(2023年5月30日夕刊掲載)です。以下、抜粋です。

「重要な判断をするときは、できるだけ一度寝るようにしている。原稿を書いたときなども、一度寝てから見直すと良い修正案が浮かぶことが多い。しかし最近はあまり時間に余裕がなく、睡眠を挟まずに原稿を提出してしまうことが増えてきた。このあたりで反省して、とりあえずこの原稿については、一度きちんと寝てから見直そうと思う。」
 
ということで、私もこの文章は一晩寝てから見直し、掲載をさせていただきました。
 
※コトバンク参照

 

(22) 錨は重い?(「キャリア・アンカー」について考える)

2023年6月9日

サードプレイス スタッフのTです。
今年度に入ってから、キャリアコンサルタント更新講習で悪戦苦闘しています(笑)。

先日受講した更新知識講習で久しぶりに「キャリア・アンカー理論」について学ぶ機会がありました。
「キャリア・アンカー理論」はご存知の方も多いと思いますが、1970年代にエドガー・H・シャイン博士(米国)が提唱したキャリアを選択するプロセスに必要な概念です。
シャインは職業選択における個人の拠り所を「キャリア・アンカー」と名付け、自身のキャリア・アンカーを理解することがキャリア選択を明確にし、生涯キャリアの発達を促すとしました。

確かに自分自身の拠り所(強み、やりたいこと、充実感等)を指針としてキャリア・ビジョンを描くことは理想的ですが、実際にはどうなのでしょうか。

前回の「社員と会社のほど良い距離感」でも登場した友人との雑談の続きです。

「社員面談で将来のキャリアプランについて聴いているんだけど、ほとんどの社員が何も考えていないようなんだ。毎日忙しくてそれどころじゃないのかな」と困惑気味。

「そう言う自分のキャリアプランはあるの?」と私が質問すると、「そう言う〇〇(私のこと)はどうなの?」と反問され、お互いに苦笑いでした。

私自身のことを例にすると、恥ずかしながら、これまでの人生でキャリア・アンカーが定まったことがないように思えます。

キャリア・アンカーには大別して8つのアンカー ※ がありますが、自分自身を取り巻く環境の変化によって、自分の中でのアンカーの比重が刻々と変化していたと感じています。

結果として、アンカーにあまりこだわることなく、その時の状況の中で一番良いと思えたキャリアを選択してきました。

今日に至る自分のキャリアが思い通りになったとは思えませんし、努力も不十分でした。
でも、これまでの自分を褒めてあげたい気もします。

もちろん、キャリア・アンカーを明確にすることはとても大切ですし、アンカーを意識して自身の目指すキャリアの実現に向かっていくことは、とても素晴らしいことだと思います。

一方で、キャリア選択に「たられば」はないので、後悔をしないこと、そして、もし選択が間違っているのでは?と不安に感じたら、躊躇せず、立ち止まって考えることも大事だということではないでしょうか。

ちなみに前述の友人の会社では毎年、社員満足度アンケートを実施しているのですが、社員の仕事満足度はかなり高いそうです。
キャリア(プラン)を意識していなくても、日々の仕事に満足できている、ということもとても大切なことかもしれません。


※ 『キャリアコンサルタント その理論と実務』
  編集・発行 一般社団法人日本産業カウンセラー協会 より抜粋(P114)
キャリア・アンカー理論の8つのアンカー
1,専門・職能別コンピタンス
自分の関心の深い領域において自分を活かしていくことに価値を置く
2.全般管理コンピタンス
組織に強い関心を抱いている、責任のある地位に就く、組織の期待に応える
3.自律・独立
組織の規則や規制に縛られることなく、自分のやりかた、自分のペース、自分の裁量で自由に決めることを望む
4.保障・安定
安全で確実と感じられる仕事に就くこと、経済的安定を得ることなど、安全・安定を第一とする
5.起業家的創造性
自ら新しい製品やサービスなどを創造すること、起業・創造することを望む
6.奉仕・社会貢献
よりよい社会の実現、他者の救済、教育など価値あることを成し遂げること、大義のために身を奉じることにやりがいを感じる
7.挑戦
不可能と思えるような障害を克服すること、解決困難と見える問題を解決すること、手強い相手に打ち勝つことにやりがいを感じる
8.生活様式
家族のこと、仕事のこと、地域との関わりなど、生活様式全体の調和/バランスを保つことを重視する
 

(21)社員と会社のほど良い距離感

2023年3月20日

サードプレイス スタッフのTです。
先日、友人から興味深い話を聞きました。
彼は中小企業の総務部で勤務しており、来期の取り組みとして「健康経営優良法人」※の認定取得を検討しているそうですが、いろいろ悩みもあるようで・・・。

「会社として社員の健康に関わっていくことは非常に重要だと思うけど、健康サポートを充実させると、会社が社員の健康状態はもちろん、食生活や生活習慣にも踏み込むことになり、やり過ぎじゃないか?って思うんだよね」

「でも、簡単な健康セミナーやストレスチェックだけでは、会社の本気度が伝わらない気がするし・・・」


会社が健康経営を目指すのであれば、社員一人一人の健康状態を把握して、効果を「見える化」したいと考えるのは当然だと思います。
一方で、健康経営の取り組みは継続することが重要であり、会社としてその覚悟を問われます。
健康という社員個々人の情報に会社がどこまで責任を持って関わっていくか、社員と会社のほど良い距離感はどのくらいか?

これは、なかなか難しいテーマだと思います。
このコラムをご覧いただいている法人様にも、もしかしたら同様の課題があるのではないでしょうか。

すぐに答えは出ないですが、まずは社員に対して会社の想い(メッセージ)を伝えることが重要だと思います。
会社として宣言し、試行錯誤しながら社員の反応を確認しつつ、意見交換を行い、ほど良い距離感を探していく。
友人も会社の押し付けにならないように社員を巻き込みながら、「できることから一つずつ」と言っていました。

そんな社員と会社の共同作業にこそ、「健康経営」の価値があるのかもしれません。


※健康経営優良法人認定制度とは、地域の健康問題に即した取組や日本健康会議が進める健康増進の取組をもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度(経済産業省ホームページより)
 

(20)『ゲシュタルトの祈り』を声に出して詠んでみる

2023年2月24日

サードプレイス スタッフのTです。
以前学んだ産業カウンセラーの養成講座で、心理学に関するいろいろな療法を学びました。
その中でも特に印象に残っているのは、ドイツの精神科医フレデリック・S・パールズがローラ夫人と共に創設した「ゲシュタルト療法」で使われている、『ゲシュタルトの祈り』という詩です。

10年来、使用している手帳に書き写してあり、今でも時々声に出して詠んでいます。
原文はドイツ語か英語だと思いますが、いろいろな日本語訳がある中で、私はこの日本語訳がとても気に入っています。

・・・・・

私は私のことをする
あなたは、あなたのことをする
私はあなたの期待に沿うために、この世に生きているのではない
あなたは私の期待に沿うために、この世に生きているのではない
あなたはあなた、私は私である
しかし、もし、機会があって、私たちが出会うことがあれば
それはすばらしい
もし、出会うことがなくても、それはいたしかたのないことである

・・・・・

どうですか?とても良い詩だと思いませんか?

この詩には更に続きがあるようで、ご紹介した日本語訳は不完全なものらしいのですが、私にはこの終わり方がとても心地良く、最後の「いたしかたのないことである」という達観したような言葉が心に残ります。

平易な言葉での対句が多いので、とても覚えやすく、意外にリズミカルで声に出して詠むと何故かほっとできるのです。

先日、これは、お経を唱えるのと同じ効果ではないか?と気付きました。

私は座禅体験会でお経を唱えたことがありますが、お経の意味は良く解らなくても、自分自身の発する声によって、心が落ち着いてゆくのを感じることができました。

もちろん、この詩にはパールズの深遠な意図があり、その意味するところについて、様々な研究がなされていますが、私は詠んだ時の気持ちでいろいろな解釈があっていいと思います。
大切なのは、声に出して詠んで、その時の想いに浸りながら余韻を楽しむことです。

もしご興味がありましたら、お経を唱えるように『ゲシュタルトの祈り』を声に出して詠んで、楽しんでみてください。
何となくいい感じだな、と思えたら、効果ありです。
 

(19)新入社員のサポートにカウンセリングを

2023年2月7日

サードプレイス代表の西田 直子です。
まだまだ寒さ本番ですが、立春を過ぎると一層春の訪れが待ち遠しくなりますね。

昨年、ある会社様の新入社員を対象にカウンセリングを実施しました。

入社して間もない社員の離職が後を絶たず、なかには「もう出社できません」と突然の連絡で辞めてしまう社員もいるとのこと。社内のフォローが追い付かず、営業面でも影響が出ていたことから、会社として改善策を模索していました。

働き方の特性として、職場は自分の会社ではなく顧客企業とのこと。入社後自分の会社での繋がりをほとんど持てないまますぐに派遣されることから、何かあっても相談しにくい職場環境や、会社への帰属意識が薄いことが離職に影響しているのではと考えました。

そこで今回、新入社員へ「入社直前(3月)」と「入社半年後」の2回のカウンセリング(オンライン)を行うことにしました。

入社直前のカウンセリングでは、学生時代のことを振り返りながら自身の強みや弱みについて話していただくほか、生活環境の変化の有無や、現時点で不安に思っていることなどもお話いただきました。
そして、気軽にできる呼吸法などのストレス対処法を体験していただいたり、何か困った時には一人で抱えずに会社やカウンセラーに気軽に相談してほしいとお伝えしました。

また、入社半年後のカウンセリングでは、実際に仕事をやってみてのギャップの有無や、職場の人間関係(周囲のサポート)、半年で成長したと思うことを伺うと同時に、現在困っていることがあればお話いただき、一緒に考え、必要に応じてカウンセラーから助言を行いました。

こうして学生から社会人へのトランジション期をカウンセリングでサポートすることにより、実際にこの会社では突然退職を申し出る前に相談する流れが少しずつできてきました。
また、メンタルヘルス不調者の早期発見、対処にも繋がりました。

学生から社会人になることはとても大きな変化です。
学ぶことから仕事をするという変化に加え、就職に伴う転居により、慣れない場所で一人暮らしを始める方も多く、悩みを抱えやすい、孤独を感じやすい環境にもなります。

新入社員の皆様は、こうして知らず知らずのうちに大きなストレスが重なっていることを気に留めていただき、学生時代に培った力、ご自身の強みを職場で十分に発揮できるよう、ぜひ周囲のサポートを借りていただきたいと思います。

また、会社の皆様には新入社員のサポートの一つとして、カウンセリングを活用していただけたらと思います。
 

(18)"弱い紐帯の強さ”活用法

2023年1月16日

明けましておめでとうございます(かなり遅いですが、今年初投稿なので)。
サードプレイス スタッフのTです。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

突然ですが、皆さんはお正月はどのように過ごされましたか。
私は例年通り、箱根駅伝のテレビ中継を飽きもせず、ぼーっと観ていました。
中継が終わると、大学時代の級友で作っているSNSグループからメッセージが続々と届きました。

母校は一応箱根駅伝の古豪なので、「二区のエース対決は凄かったな」とか、「今年は山下りでやられた」など素人解説でひとしきり盛り上がり、その後、お互いの近況を伝え合って終わったのですが、とてもほっとできる時間を過ごすことができました。
もう何十年も会っていない級友がほとんどですが、学生時代を懐かしく思い出すこともできますし、普段会うことがないので、本音でちょっと弱音を吐いて、少しだけすっきりできたりもして。
年に数回しか利用しないSNSグループですが、意外に助けてもらっているなと気づきました。

このSNSグループの効用から、本来の意味とはかなり違うと思いますが、皆さんもご存じの”弱い紐帯の強さ”理論に思い当たりました。

”弱い紐帯の強さ”とは、1973年に米国の社会学者マーク・グラノヴェッターが発表した社会的ネットワークに関する理論です。
家族や会社の同僚など親密な社会的繋がりを持つ人(強い紐帯)よりも、友人の知り合いのような弱い社会的繋がりを持つ人(弱い紐帯)からの方が、有用な情報を取得できる可能性が高いというものです。
この理論はマーケティングで役立てられていますが、弱い紐帯を持つことはメンタルヘルスの観点からも効果があるのではないでしょうか。

家族や会社での人間関係(強い紐帯)に悩むことは多いと思いますし、避けて通れないことも多々あります。
そんな時、弱い紐帯で繋がった人間関係に身を置いて、一息つける時間を持つことは、とても貴重なメンタル不調対策になると思います。

そのように考えてみると、いろいろな弱い紐帯で繋がっている人たちが見えてくるかもしれません。
是非、探してみてはいかがでしょうか。
 

(17)カウンセリングのご依頼が増えた一年でした

2022年11月17日

サードプレイス スタッフのNです。

前回のコラムから一年が経過してしまいました(汗)
あっという間に今年もあと1か月ちょっととなりました。

今年を振り返りますと、昨年よりもカウンセリングのご依頼が多い一年となりました。

個人のお客様、企業からご依頼の従業員様の両方において20代~30代の方の継続のご利用が多く、対面よりオンラインでのカウンセリングを希望される方が増えました。

お話を伺うと、若い人にとってはカウンセリング受けることの敷居が比較的低いことを感じました。

また、長く続くコロナ禍においてオンラインに慣れたというのも大きいようです。
そして休職中の方や復職して間もない方においては、あまり負担をかけない点でもオンラインは活用度が高かったようです。

企業からご依頼のカウンセリングでは、新入社員の入社前および半年後のカウンセリングなど、新たな形のご依頼もありました。
これについてはカウンセリングの活用事例として、あらためて当コラムでご紹介したいと思います。

年内まだまだご依頼をお受けしておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
 

(16)セルフケア塾 傾聴セミナーに参加しませんか~講師メッセージ~

2021年11月9日

サードプレイス スタッフのNです。
いつもコラムをご覧いただきありがとうございます。

当社では5月より「セルフケア塾」をスタートしました。
「コロナ禍において、毎日を穏やかにいきいきと過ごすためのお手伝いができれば」との思いで、楽しみながら、癒されながら、自己理解を深めたり、自ら行動し成長するためのヒントが得られる各種ワークショップをご用意しています。

前回に続き、今回は11月16日(火)、12月21日(火)「3時間で聴き方のツボがわかる!傾聴セミナー」担当講師の池上佳世さんからメッセージをいただきましたので、当コラムでご紹介いたします。

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私が「傾聴」を本格的に学び始めたのは2012年。東日本大震災の被災者の方の電話を受けたことがきっかけです。

その方が電話越しに、涙されていることに気づきました。
「その方の気持ちを分かりたい」と思いましたが、当時の私はしっかり話を聴くことができず、「聴く力が足りない」と切に感じました。

それから、カウンセラー養成講座に半年、翌年、産業カウンセラー養成講座に通いました。その後、企業での「傾聴」セミナーに携わるようになりました。

「傾聴」を学び始めて大きく変わったことは、「この10年間に知り合った方に(それ以前に知り合った方よりも)信頼されている」と実感を持てるようになったことです。

これこそ「傾聴」の力だと感じました。

この10年間で学んだ傾聴のエッセンスを、セルフケア塾の「傾聴セミナー」にふんだんに盛り込みました。また、別に担当している「きく」ピアノセラピーにも盛り込まれています。

ぜひ一緒に学びませんか。

オンライン開催ですので、ご自宅等から気軽にご参加できます。

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開催の詳細は、 セミナーのページをご覧ください。
よろしくお願いいたします。
 

(15)ノベル・セラピーを体験してみませんか ~講師メッセージ~

2021年10月13日

サードプレイス スタッフのNです。
いつもコラムをご覧いただきありがとうございます。

当社では5月より「セルフケア塾」をスタートしました。
「コロナ禍において、毎日を穏やかにいきいきと過ごすためのお手伝いができれば」との思いで、楽しみながら、癒されながら、自己理解を深めたり、自ら行動し成長するためのヒントが得られる各種ワークショップをご用意しています。

その中でもユニークな内容なのが、ノベル・セラピーです。
まだ日本での開催は少なく、どんなことをするんだろう?と思われる方も多いようです。
そこで、11月13日(土)にご担当いただく講師の勝田えりこさんからメッセージをいただきましたので、当コラムでご紹介いたします。

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ノベル・セラピーでは、ノベル作品(物語)をつくっていただきます。
作文は苦手(汗)!
物語をつくるなんて無理!!
と思う方もいるかもしれませんが、でも大丈夫(^^)
ワークショップでは私が10とちょっとの質問をしていきます。
その答えをメモにして書きとめてもらう、これで作業はおしまい。

シェアタイムではそのメモに沿ってお話を語っていただくのです。
そこにはどんなお話の世界が描かれているでしょうか?

思いあたる経験や感情があって作品に込められた想いをあなた自身がすぐに理解できるかもしれません。
それとも、語ってみたら意外な展開やストーリーになっていて、本人も驚くぐらい壮大な物語が生まれるかもしれない。
あるいは他の人の心に触れ、誰かの心を震わせる、そんな作品ができているかもしれません。

今回はどんな作品とお会いできるのか、とても楽しみです。


コロナ禍で人との接触ややりとりが明らかに減少したり、限られていました。
そんな生活でしたが、物理的には慣れた部分も増えています。
心理的にはどうでしょうか?
知らないうちに心が内向きになっていっているかもしれません。
内向き自体は悪いことではないですが、時々は自分の気持ちやエネルギーを外に向ける、外に出すことも心身のバランスをとっていくには大切なこと。

ノベル・セラピーは非日常的な方法ではありますが、内側に向いたあなたのアンテナを開放する1つの方法になるのではないかなと思います。
心の深呼吸を一緒にしませんか?

今回は少人数規模での対面形式に重点をおいていますが、感染症対策を徹底した中で安心・安全に受けていただけるよう準備をしています。

ご興味のある方はぜひ体験してみてください。
会場でお待ちしています。

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11月13日(土)開催の詳細は、 セミナーのページをご覧ください。
よろしくお願いいたします。
 

(14)オンライン研修の「いま」

2021年9月24日

サードプレイス代表の西田 直子です。
  先日、某企業様からのご依頼でコミュニケーション研修を実施しました。
グループワーク(演習)を多く取り入れた研修内容だったため、当初は集合(リアル)で実施する予定でしたが、コロナの影響で延期が続き…。
延期して一年が経過した時点で、ご担当者から「オンラインで実施したい」とのご連絡があり、急遽、2回の打ち合わせを経て、約100名の管理職層を対象に無事実施することができました。
 
このように企業研修はオンラインでの実施がメインとなってきました。
昨年から浸透してきたオンライン会議などに慣れてきたことや、何より遠方からでも参加できるというメリットが大きいようです。
(出張費や会場費が節約できるのも魅力ですね)。
 
また、ご担当者からは、
 
「職場でいろいろと課題が出てくるので、コロナ禍でも時機を逃すことなく研修を実施したい」
 
「従業員同士のコミュニケーションが圧倒的に不足しているので、研修を交流の場としても活用したい」
 
といったお声も多く聞かれます。
 
 
今回、当社が実施した管理職層を対象としたオンライン研修では、オンラインならではのさまざまな工夫を行いました。例えば
 
・受講者が一堂に会せないことから、講師は、より積極的に声掛けをし、受講者からは身振り手振り、チャット・投票機能を使って意思表示をしてもらうなど、集合(リアル)研修以上に双方向のコミュニケーションを心掛ける
 
・オンライン会議ツールのブレイクアウトセッション機能を用いたグループワークでは、グループそれぞれの状況が見えなくなることから、サポート講師を付けメイン講師と分担して各グループの様子を確認するなど、集合(リアル)研修よりも手厚く目配りをする
 
といった方法を取ることで、集合(リアル)研修と同様に受講者の気付きを深め、実施効果や受講の満足度を上げられることがアンケート結果などから分かりました。

一方で、やはり研修は集合(リアル)で実施したいという要望も根強く、社内で十分に検討して、万全の感染対策の下で実施する企業様もあります。
(ご担当者の熱意や工夫には私たちも頭が下がります)
 
また、「1回目は集合(リアル)とし、受講者同士の直接のコミュニケーションが図れたところで2回目以降はオンラインでの実施」「オンラインで短時間の講義のみとし、ライブ+オンデマンド配信での実施」など、各社様でいろいろな工夫をされています。
 
今後も暫くはコロナの影響が続くと思われ、企業研修は更にオンライン実施の割合が高くなると想定されます。
また、コロナが終息したとしても、オンラインと集合(リアル)それぞれの長所を活かしながらのハイブリッドな研修様式がスタンダードとなってくるのではないでしょうか。
 
形式は異なるにせよ、当社では組織の課題と研修のゴールを明確にして最大限の実施効果があげられるよう、さまざまな引き出しをご用意し、お手伝いができればと思います。
 

(13)「セルフケア塾」を開始いたします

2021年5月17日

サードプレイス代表の西田 直子です。
今年は梅雨入りが大分早いとのことで、5月半ばにしてすっきりしない天気が続いていますがいかがお過ごしでしょうか。

さて、この度当社では 「セルフケア塾」を開始いたします。

コロナの影響が一体いつまで続くのか・・・。
一年以上にわたり、私たちは感染などさまざまな不安を抱えながら過ごしてきました。そんな中、こころの健康を維持していくことはとても難しく、もはや限界と感じている方も多くおられるのではないでしょうか。また、今回のことが生き方、働き方、人間関係を見直すきっかけとなったという方も多いようです。

「セルフケア塾」は、そんな方々にとって以下のような機会を提供していきたいと考えています。

・自己理解を深めることができる
・自ら行動し、成長するためのヒントが得られる
・メンタルヘルス不調の予防
・安心して話ができる場
・「気軽に」「楽しめて」「癒される」場

昨年の夏頃から、講師の方々とさまざまなアイデアを出し合い、トライアルを重ねてきました(トライアルにご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました)。
その中でつくづく感じたのは、人と話をする機会、特にコロナをはじめとした世間話的な内容ではなく、「自分自身のことを話す機会」がいかに減り、孤独感や不安感を抱えている人が多いかということでした。

そして、まずは今月より「きく」ピアノセラピー、そして来月にはノベル・セラピーを開始することにしました。他ではまだほとんど開催されていない、少人数で開催するユニークなセミナーで、それぞれに講師の思いがつまっています。

詳細は当ホームページの セミナーでご案内しておりますので、ぜひご覧ください。当面はオンラインでの開催を予定しておりますが、状況により対面での開催も検討してまいります。テーマも増やしてまいりますので、ぜひご活用いただければと思います。

どのセミナーでもご参加いただいた後に、何だかちょっと温かい気持ちになり、「明日からまた頑張ろう」と思っていただける内容を目指してまいります。
「セルフケア塾」、どうぞよろしくお願いいたします。
 

(12)2021年 いきいきと過ごすために大切なことは

2021年1月8日


サードプレイス代表の西田 直子です。
「少しでも晴れやかな気持ちで年明けを迎えられたら」と多少の期待感を持っていたところに、大晦日には東京都内の新型コロナウイルス感染者が1,337人との報道、そして昨日1月7日には1都3県での緊急事態宣言と厳しい状況での年明けとなりました。

 なかなか先が見通せない中で、感染や雇用など様々な不安を抱えながらも、私たちがこの一年をいきいきと過ごし、働くために一番大切なことは何だろうかと考えていました。

 私は、「健康感を持ち続けるために、心と身体を自身でマネジメントできる力をつける」ことではないかと思っています。

 「健康感」という言葉は、2017年に105歳で亡くなられた医師の日野原重明さんがよく語っておられました。たとえ持病があっても、薬を飲むなどして体調をコントロールして日常生活を送ることができ、生きている幸せを感じ取れることが健康であり、そうした気持ちを持てることが大切とのことで、本当にそうだと思いました。

 健康感を持ち続けるために、心と身体をマネジメントできる力をつけるにはどうしたらよいか。そのためには、まず日々の自分自身のコンディションを把握することが大事だと思います。私自身がそうだったのですが、コロナの影響で今まで以上にちょっとした体調や気持ちの変化に敏感になりました。私の場合は、毎朝の15分程度のストレッチで「今日は肩が凝っているな、疲れが溜まっているかな」とか、「今日は何となく気分がいいな、予定をサクサク進められそうだな」と心身の変化を感じやすくなりました。毎日同じ時間に同じことをすることで、自身のコンディションが把握しやすくなります。

 そして、マイナスの変化に気付いたら早めに対処することです。疲れを感じたら早めに就寝する、何となく気分が落ち込んでいるなと感じたら散歩に出て景色を眺めたり、ゆっくりお茶を飲んだり・・・。小さなことかもしれませんが、「自分で不調に気付き、クリアできた」ということの積み重ねが「自分を大切にしている」という実感や自信にも繋がり、心身をマネジメントする好循環が生まれます。

 とはいえ、多忙でなかなかそうしたことができない、自分ではどうすることもできない不調に陥ることもあると思います。「心と身体を自身でマネジメントできる力」は、何も自分の力だけで解決することとイコールではなく、「上手に他者の力を借りられる力」も含まれます。これはとても大事です。家族や友人、職場の同僚や上司、病院、地域の行政機関や各種相談窓口、カウンセリングルーム、家事代行、SNSなど、何かあった時にサポートを得られる人や場所はあるでしょうか。今は困った時にすぐにネットで調べることができますが、時間のある時にリストアップしておくと、気持ちの余裕や安心感にも繋がると思います。

 コロナの時代を生きる私たちは、以前よりも心身の調子に変化が起こりやすく、その波も大きくなりがちです。心と身体を自身でマネジメントできる力をつけることは、コロナがいずれ収束した後にも必ず役に立ち、いきいきと毎日を過ごすための基礎になると思います。
私も日々、いろいろなことを感じながら、その力をつけるためのヒントとなるセミナーやカウンセリングを、講師やカウンセラーと一緒に考えていこうと思っています。引き続き皆様のお声をお聞かせいただければ幸いです。

 今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 

(11)上半期を振り返って ~企業の動向やお声から~

2020年9月30日

サードプレイス代表の西田 直子です。今年もあと3か月となりました。
ホームページでの新年挨拶に、「今年は自国でのオリンピック開催もあり、一層変化を感じる年となるのではないでしょうか」と記したのが9か月前。その時は本当にワクワクする思いでいましたので、まさか新型コロナウイルスという、オリンピックとは全く異なる理由で、しかも全世界的にとてつもない変化が起ころうとは…。
この「今」も通過点ではあるものの、激動の時代を生きていることを、半ば実感し、半ば実感できずにいる、というのが私の正直な思いです。

 当社では、2月に企業から依頼を受けていたコミュニケーション研修の中止を皮切りに、春以降の企業研修の多くが延期、もしくは中止となりました。企業契約のカウンセリングも緊急性があるものを除き一旦中止となりました。社員の安全を考え、そして働き方がリモートワークに急激にシフトしたことからすると当然の状況だったと思います。

 そしてこの半年の企業からの依頼やご担当者のお話を振り返ると、全体的に以下の傾向が見られました。

・特にメンタルヘルス不調やハラスメント発生の「未然防止」を目的とした集合研修や対面カウンセリングのほとんどは中止となる一方、直近でハラスメント事案が発生していた企業や職場においては、予定していた研修やカウンセリングをそのまま実施するところが多かった(オンラインに切り替えての実施を含む)。

・7月以降、研修の相談は増えつつあり、そのほとんどがオンライン研修の依頼となっている。

・オンラインでのコミュニケーションの課題を感じる企業が増え、「伝達の仕方」や「1 on 1ミーティングでの工夫」等をテーマとした研修の相談が増えてきた。特に以前から傾聴やアサーション等のコミュニケーション研修を実施してきた企業からの問い合わせが多い。

・リアルで業務を学んだり、職場での何気ないコミュニケーションが図れないことから、特に新入社員、新任管理職、異動して間もない社員がメンタルヘルス不調に陥りやすい。

・社内での相談窓口がうまく機能していない(勤務体制の変更等で対応が後手に回り、問題が大きくなっている)。また、コミュニケーション不全(オンラインの弊害や、上司が丁寧に説明していない等)と思われるハラスメント事案が増えている。

 
 職場環境が大きく変わる中、これらの状況を踏まえつつ、企業そして働く人たちをこれからどのように支えていくことができるのか、当社も感染予防対策を第一に置きながら思案しているところです。

 職場環境と同様に、研修やカウンセリングの提供方法においても「オンライン」が長期的に大きなキーワードとなっていくことは確かです。もちろん「リアル」が良い点は多々ありますし、効果面で「オンライン」の利用に消極的な講師やカウンセラーもいます。しかし、「オンライン」による研修やカウンセリングを試行錯誤で実施してきた実感として、それらには活用次第で様々な可能性があることを確信しています。

 今後は「リアル」と「オンライン」のハイブリッドが進んでいくのではないかと推測しながら、それぞれの価値を最大限に発揮したサービス内容を精査していきたいと考えています。

 コロナ前と同様、引き続き現場の皆様のお声に耳を傾け、ご支援をさせていただきたいと思います。


(※写真は久しぶりにジョギングで訪れた皇居です。これから木々が色づいてくるのが楽しみです)
 

(10)「予防的発想」

2020年4月1日

思想家・武道家の内田樹さんは、自身のエッセイの中で「予防的発想」と「対症的発想」のどちらを取るかで、ものの見方はかなり変わる、と述べられています。「予防的」とは社会的トラブルを事前に回避するためのふるまい方の習得にリソースを優先的に集中させる立場、「対症的」とはトラブルが起きた後に理非を明らかにする信賞必罰のシステム作りを優先的に配慮する立場であり、費用対効果の観点からは明らかに「予防的」なシステムの整備と運用の方が僅かなコストで効果が上げられる、とのことです。

少し意味合いは違うかもしれませんが、今回の新型コロナウイルス対策も以前から「予防的発想」での取り組みが継続されてきたか否かで被害の度合いが違ってきているように思います。

しかしながら、私たちは日々の生活の中で、トラブルが顕在化した後の「対症的発想」による事後対応にどれだけ多大な時間と労力を消費することになっても、顕在化していないトラブルに「予防的発想」からコストをかけて対策を講じておくのは、簡単なことではないことも理解しています。

そこで、内田樹さんのエッセイを更に読み進めて、一つのキーワードを見つけました。
それは「年長者や専門家の忠告を仰ぐという習慣を身に付ける」です。

私なりの解釈ですが、例えば会社の場合、社員一人一人が上司や同僚、お客様の話をしっかり聴くという習慣を身に付けることで、あらゆる事例に対して「予防的発想」が持てるようになり、結果として低コストでトラブル対策が講じられる会社(組織)になっていくように思います。

当社がご提供しているサービスも「予防の観点を重視」しています。
研修やカウンセリングサービスの基本コンセプトは、トラブルの発生を未然に防ぐ「予防的発想」です。

例えば、メンタルヘルス不調者対応の場合、不調者への支援制度を充実させることも重要ですが、不調に陥らないためのセルフケアを身に付ける「予防」に注力する研修やカウンセリング等の取り組みを継続的に行うことが、結果的に少ないコストで効果を上げることができると考えています。

私たちがこれまで経験したことがないような社会不安の中で、今求められるのは「対症的発想」による対策ですが、新型コロナウイルスの影響も終息し、必ずやってくる平時に向けては、「予防的発想」で新たなトラブルを未然に回避するための取り組みを今から行うことが、とても大切だと思います。

当社はこれからもぶれずに皆様に、「予防の観点を重視した」サービスを提供してまいります。
 

(9)一呼吸・・・おいて考えてみる!効用

2020年3月9日

    <皇居周辺。春を感じます>

先日、遅いランチでラーメンを啜っていると隣のテーブルから聞こえてきたOLさんの会話。
「昨日ね、LINEで〇〇ちゃんからさあ、急いで近くのコンビニでトイレットペーパー買いなって」「うんうん」
「トイレットペーパー買ったばかりだったけど、なんか、わかんないけど、買いに行った。ついでになんか、わかんないけどお米も買った。お米も買ったばかりだったけどね(笑)」「うんうん」
「家に帰ってテレビ見て、もう、びっくり!ラッキーって!!」「ラッキーじゃん!」
「慌てて別のコンビニにまた、トイレットペーパー買いに行った(大笑)」

なるほど、このようにしてトイレットペーパーがあっという間に日本全国から消えていったのかと合点がいった次第でした。

忙しい現代社会で生きていく術として、私たちは物事を深く考えないで行動することが多くなっている気がします。
行動を起こす前に時間をかけて考える気力、体力の余裕も無ければ、即断即決を良しとする昨今の風潮もあります。
結果として、「ちょっと待てよ?と思いとどまり、考えてみる」という習慣が薄れてきているように感じます。
(上記のOLさんはLINEメッセージの意味を〇〇さんに確認もせず、トイレットペーパーを買いに行ったようです…)

以前、アンガーマネジメント研修で「6秒ルール」というのを学びました。
これは、怒りを覚えてから脳内にアドレナリン(興奮物質)が流れるピークである6秒をやり過ごして?冷静さを取り戻すという手法です(ちょっと雑駁過ぎる説明ですみません)。

そこでふと、この「6秒ルール」を、怒りの抑制だけでなく日常生活で意識してみてはどうかと思いました。
ちょっと気になったり、疑問に思ったりしたことをそのままスルーしないで一呼吸(例えば6秒)おいて考えてみる。
一呼吸おいて考えて、すっきりしていればOK!ひっかかる感じがあれば一旦思いとどまって、もう少し時間をかけて考えてみる。
結果として、新たな気付きや納得感を得て行動できると思うのですがいかがでしょうか。

一呼吸・・・。おいて考えてみる。
こんな時だからこそ、試してみる価値があるかなと思いました。
よろしければ是非やってみてください。
 

(8)「悪気はない」がやっかいなんです・・・!

2020年2月4日

先日、ある会社で総務を担当する友人と食事をした際、「モラハラ」の話題になりました。
本人曰く、「これまで深刻なハラスメント対応に遭遇した機会は無かったものの、昨今取り上げられている“モラハラ”となると自分の職場にも潜在リスクがあるようで心配だ」と、漠然とした不安を感じている様子でした。

不安の原因として、職場環境のアンケート調査に以下のような意見があったそうです。

「朝、挨拶しても返事をしてくれない上司がいる」
「”仕事をだらだらやって残業代を稼いでいるんじゃないの?”と同僚から言われた」
「妊娠中で体調が悪いのに、マネージャーから思いやりの言葉が全く無い」
「部長が社員を”ちゃん”付けやニックネームで呼ぶのはやめてほしい。聞いていて気持ちが悪い(呼ばれている本人ではない社員からの意見)」等々・・・

”ニックネームで呼ぶ”については、以前、別の友人から聞いた話ですが、課長からハラスメントを受けていると相談に来た女性社員が「課長が私のことをニックネームで呼ぶのは絶対に許せません!」と泣きながら訴えてきたとのこと。そこで課長を呼んでそれとなく確認してみると「課の全員がニックネームで呼んでいるので、自分もいいかなと・・・。悪気はないです」
女性社員はその課長にだけは呼ばれたくなかったようです(苦笑)。

これらの話からハラスメントに共通しているキーワードの一つに「悪気はない(なかった)」があると思います。
ハラスメントの原因の根幹には「コミュニケーション不足」があると思いますが、意外にも加害者になった当人は、コミュニケーション不足を感じていないケースがあるようです。
要は、自分からばかり発信することでコミュニケーションが成立していると思い込んで、相手がどう感じているかを察知するセンサーが機能せず、ハラスメントで訴えられても「気付かなかった」「悪気はなかった」と加害者自身が困惑するケースです。

本来、日本には阿吽(あうん)の呼吸というか、相手の呼吸を読んで対応することを尊ぶ風土があり、その能力を培うことが求められてきたと思います(相撲の立ち合いや武術の間など)。

呼吸を読むためには、まず相手を受け止めて傾聴すること(姿勢・気持ち)が大切です。相手の言葉だけでなく、表情や態度、声のトーンなどにも意識を向けることも必要です。そして、それはハラスメントの加害者だけでなく被害者にも当てはまるのではと思うのです。呼吸、コミュニケーションは双方向、行ったり来たりですから・・・。
 

(7)4回の法人様向けセミナー無料体験会を終えて

2019年10月8日

サードプレイス代表の西田 直子です。
本格的な秋の訪れを感じる気候となりましたがいかがお過ごしでしょうか。

さて、弊社では5月より4回にわたり「セミナー無料体験会」を実施しました。日頃法人様から各種研修のご依頼をいただいておりますが、かねてより総務・人事・労務等の担当者様や社内研修の担当者様に、研修導入検討の一助として弊社が提供する研修の内容や講師を知って頂く機会を持ちたいと思っていました。
講師の皆さんの全面協力のもと実施の運びとなり、多くの皆様にご参加いただきましたこと、心より御礼申し上げます。

実施した4回のセミナー体験会は以下の通りです:
・第1回(5月) 「カラーセラピーを用いたコミュニケーションセミナー」
・第2回(7月) 「アンガーマネジメントセミナー」
・第3回(8月) 「聴く技術セミナー」
・第4回(9月) 「カラーセラピーを用いたコミュニケーションセミナー」

日頃ご依頼やお問い合わせの多いテーマ、また弊社が新たに企画したテーマをピックアップしました。
(第4回は、第1回の内容が好評につき再度同じテーマで実施しました。画像はその時のものです)

これらすべてに共通するのは、「職場のコミュニケーション」です。
コミュニケーションが良く取れている職場は、従業員が安心して活き活きと働くことができ、メンタルヘルス不調の予防や早期発見、離職防止、リスクマネジメント、そして組織全体のパフォーマンスにも良い影響を及ぼします。また、最近研修や個別案件の相談依頼が急増しているハラスメントに関しては、来春以降、大企業を中心にパワーハラスメント防止策が義務付けられる動きの中で、その具体的対策の一つとしてコミュニケーション研修への関心がますます高まっていることがうかがえます。

セミナーに参加された方々は、ワークを通じてご自身の日頃のコミュニケーションを振り返りながら、熱心に講師の話に耳を傾けておられました。そして、自社の課題に照らしてどのような研修を実施すべきか、セミナー終了後に個別でご相談をいただくことも多かったです。

また、終了後のアンケートでは:
「ロールプレイ中心でとても実践的な内容だと思った」
「研修導入を検討する上で具体的にはどういった研修内容なのか体験でき、また講師の人柄が分かる機会はなかなか無いので、こういう試みはとても良かった」
「他社の方と知り合え、セミナー中に日頃の会社での悩みを聞いてもらえたのがありがたかった」
といった感想をいただきました。

今年はこれで一旦終了となりますが、来年以降もさまざまなご依頼、現場のお声を踏まえながら、こうした体験会を継続していきたいと思います。
新たな実施が決まりましたら、当ホームページの「ニュース」欄にご案内を掲載いたしますので、研修導入ご検討の一助としてぜひご参加いただければと思います。
 

(6)今!マイブームのサードプレイスは?

2019年5月3日

今、座禅がマイブームです。
土曜日の午後、時間が取れたらさいたま市大宮区の「東光寺」で開催される座禅会(参加費無料)に顔を出すようになりました。
曹洞宗の東光寺は大宮山と号し、大宮駅の東北側500メートルにある創建880年の歴史ある禅寺です。初めて訪れた時は大宮の繁華街の一角にこんな静かな空間があるのかと驚きました。

座禅が初めての人でもお坊さんから懇切丁寧に作法を教えていただき、約1時間の座禅体験ができます。座禅素人の私は、足が痺れる、猫背になる、お腹が鳴る、眠くなる・・・等々、瞑想には程遠く、警策(きょうさく)で何度も叩いてほしいところですが、少しずつ穏やかな時間に身を任せることができるようになってきました。

そして最近は座禅体験だけでなく東光寺に伺うこと自体が楽しみになってきました。
境内には随所に遊び心のあるアート作品(仏像もアートっぽい?)や書、日本古来の伝統工芸品が飾られており、見て廻るだけでも飽きない楽しい空間です。
特にご紹介したいのは休憩室として開放されている「客殿」です。
お寺なのに?美味しいコーヒーとお寺オリジナルの牛乳煎餅を食べながら(これらも全て無料です 笑)読書をしたり、鎮座されている観音菩薩像をぼんやり眺めたり、その日の気分に合わせて思い思いの時間を過ごしています。
客殿では、座禅に来た人はもちろん、法要に参列した人や檀家の方々が集まって茶飲み話に花が咲いています。「葬式仏教」ではない「人が集う場所」という、お寺本来の役割の一端を垣間見ることができた気がします。
そして、住職をはじめ座禅を指導するお坊さん、お寺の関係者の方々がいつも笑顔で優しく迎え、そして見送ってくれることは何よりの癒しになります。

さて、弊社サードプレイスの社名の由来は、自宅(ファーストプレイス)でも職場・学校(セカンドプレイス)でもない、自分にとって心地の良い時間を過ごせる「第三の居場所」という意味からきています。
「サードプレイス」は決して一か所ではなく、何か所あっても良いと思いますし、不変でもなく、今、マイブームの「サードプレイス」があって良いと思うのです。
私にとっては今まさにこのお寺がマイブームの「サードプレイス」となっています。

長い連休を終え、これから心身のリズムを少しずつ元に戻していく時期に、「サードプレイス」は大いにサポートとなるのではないでしょうか。
 

(5)「不安」は煩悩が健康に働いている証?!

2019年2月15日

最近、人気のテレビ番組「チコちゃんに叱られる!」風に紹介すると
「ねえねえ、〇村!どうして人間は不安になるの?」
「え!何それ?えーと??」
ボーっと生きてんじゃ〇〇!!
「人間はどうして不安になるのか?」チコちゃんは知っています。
ジャジャーン!「それは煩悩が健康に働いているからー!」
暫く沈黙(笑)

これは江東区因速寺 武田定光住職の著書「救済詩抄」で紹介された住職ご自身の気付きです。
住職曰く
「不安」は仏縁により煩悩が健康に働いてくださっているから起こる。
「不安」は固定観念が大きく揺さぶられる時に起こる。
「不安」は固定観念が破壊され新たな創造が引き起こされる胎動である。
私たちは何でも固めたい、決めたいと欲望する。固めてしまったものには命が宿らない、とのこと。
「不安は決して悪いことばかりではない」ということのようです。

「不安」になるとその原因を突き止めて排除したいと考えますが、排除できないと更に不安になるという負のスパイラルに陥ってしまうことがよくあります。
大抵は時間が解決してくれて「あんなに悩んで損した」と思うことも多いのですが、確かに後から思い返してみると不安の原因は「欲望」「妬み」「怒り」といった煩悩がいつも張り付いているようにも思います。

「不安になるのは当たり前」
「不安になるのは新たな創造が生まれる予兆」
「不安になるのは煩悩が健康に働いている証だ」
一呼吸おいて、このように意識するだけで、自分自身の不安な気持ちを受け止める許容量がかなり増幅されるように思います。

それにしても、「煩悩」も仏様からの贈り物とは?!奥が深いですね。
 

(4)営業職の基本の基!=「傾聴」

2019年1月31日

以前、私は別の会社(サービス業)で30年近くに渡り法人営業に携わってきましたが、30代の頃、非常に流行った営業手法が「企画提案セールス」でした。
それまで、御用聞き営業やプッシュ型営業しかできなかった私にとって、それはとても斬新で魅力的でした。
商品を売り込むのではなく、お客様の課題を聞き出して、解決策を提案する。お客様を知ることに重点を置き、情報収集・分析、企画(書)作成等総合力が求められる営業手法です。業界分析や課題抽出、企画書作成やプレゼンスキルなど社内外の研修を通じて学び、営業現場で大いに活用しました。

ところが、私自身とても興味を持った営業手法でしたし、結果として成果も上がりましたが、何か納得しきれない、もやもやした感情が消えませんでした。
それは、本当にお客様の課題が理解できていたのか、提案したい課題解決手法(商品)ありきの提案になっていたのではないか、という不安感があったのだと思います。

それから20年、とある機会で興味を持った産業カウンセラーの研修で「傾聴」に出会いました。
まさに、目から鱗でした。
私が「企画提案セールス」を実践していた頃、感じていたもやもや感は「企画提案セールス」で最も重要な お客様の課題を知るということがどのようなことか理解できていなかったことに原因があったのです。
お客様の課題を知るということは、聞きたいことを質問して、何が課題か仮説を立て、解決のためのロジックを構築することだと考えており、お客様の本当の課題にお客様と同じ目線で寄り添い、同じように痛みを感じることができていませんでした。
まさに、「受容」「共感」「自己一致」の重要性を理解していなかったということです。
自分主体で訊きたいことを訊くのではなく、お客様が話したいことを受容・共感的な態度で真摯に”聴く”ことが「企画提案セールス」の基本の基でした。
お客様への理解を深めると同時に、お客様自身も自分に対する理解を深め、納得のいく判断や結論に到達できるようサポートするのが傾聴のねらいであり、まさに「企画提案セールス」の目指すところでした。
もう20年早く傾聴に出会っていたらと思うと少し残念ではありますが、そんな自身の経験を通じて、是非、これから営業職に携わる、いや全ての新社会人の皆様に「傾聴」の重要性とスキルを学ぶ場を提供させていただきたいと実感しています。
 

(3)「DO思考」と「DON'T思考」

2019年1月11日

以前、勤務していた中国の現地会社では10年間、中国人社員と苦楽を共にしました。
そんな経験から頻繁に「日本人と中国人の気質の違い」について質問をいただきます。勿論、いろいろな人がいるのであくまでも傾向であり、私見です。と前置きした上で私は「中国人はDO思考、日本人はDON'T思考」とお答えしています。

一つの例を紹介します。
北京では四六時中、渋滞が激しいのですが、ほとんど前が詰まって車が動けない状況であっても中国人運転手はクラクションをガンガン鳴らし続けます。ところが、鳴らされた方も馬耳東風、それどころか、自身も前の車に向かってクラクションを鳴らします。
このような場面に何度も遭遇するうちに、これは「俺もどんどん鳴らすからお前も鳴らしていいよ」という DOの思考ではないかと考えました。
一方、我々日本人が同じような場面で後ろの車からクラクションを鳴らされたら、どうでしょう?むっとしませんか?
それは「俺だって我慢して鳴らさないのに何でお前は平気で鳴らすんだ!」という DON'Tの思考ではないかと思うのです。

決して、DON'T思考が全て悪いというのではありませんが、中国に長く住んでいるとこのような中国人気質に慣れてしまい、我慢してやらないことでストレスを溜めているより、自分のやりたいことはやるけど、他人にも一定の許容量を持つほうが健全かなと思うようになりました。
中国が世界第二位の経済大国に発展できた背景には、このような中国人気質が要因の一つにあるのだと思います。

一方、DON'T思考は極端な場合、メンタル不調に陥ってしまい、「クラクションでむっとする」どころの問題ではなくなる危惧があります。
やはり、DOとDON'Tを使い分ける思考のバランスが重要だと思いますが、往々にして日本人はDON'T思考に傾きやすい傾向があるのではないでしょうか。

ちょと精神的な不調を感じた時、自分と同じ目線で今の自分の思考が極端なDON'T思考に陥っていないか見守ってくれる人(カウンセラー等)が身近にいることはとても大切なのではないかと思います。
「マイカウンセラー」が必要な時代がもう来ているのかもしれません。
 

(2)ボランティア活動と私の心地良い場所

2018年11月26日

サードプレイス代表の西田 直子です。
クリスマスイルミネーションが華やかに街を彩る季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、私事ですが、細々と続けているボランティア活動があります。
「就労継続支援B型事業所」という、精神障害を抱える方々が紙袋作りなどの軽作業を通じて、生活のリズムを整えたり、基礎体力や集中力、病状の自己管理力を付けながら、社会参加への準備を整える場所なのですが、そこへ月1回訪問しています。ボランティアを始めてこの11月でちょうど丸4年が経ちました。

そこでは月1回「土曜プログラム」というのがあり、利用者(メンバーさん)みんなでランチを作ります。プログラムのスタートは、まずメニュー(あらかじめ年間で決めている)を作るためにはどんな材料、そしてどのくらいの量を買ったら良いかを話し合って決めます。そして「スーパーへの買い出し班」と「調理器具などの準備班」に分かれて行動、買い出し班が戻ってきたところで、全員で作り始めます。
出来上がって食べ終わり、後片付けをしてからしばらく休息。そして午後は「振り返り」ということで、購入した材料の分量と金額、レシピのおさらいをします。その後、少し掃除をしてから夕方まで自由時間となります。
私はメンバーさんの活動を、必要に応じてサポートしたり、雑談をしたりして、一日一緒に過ごしています。

今月は12人でさんまの塩焼きとお味噌汁を作りました。
「さんまの値段はどうかな?」「魚の目がこわい~」「大根おろしを最後までやるのは、指まで擦っちゃいそうで難しいなあ!」…など、ワイワイ言いながら皆さん楽しそうに手を動かしていました。さんまは今回ホットプレートで焼きましたが、12尾並ぶ姿は壮観でした。

メンバーさんは統合失調症やうつ病などの精神疾患を抱えながら通所されています。自由時間になると、病気や生活、就労の悩みを話す人もいれば、黙って一人で座っている人、隅にあるベッドで横になる人、さまざまです。そんな中、私もくつろいで座っています。言葉は交わさずとも、お互いの存在はなんとなく気にかけている。そんなあたたかな空間はとてもいいものだなといつも思います。メンバーさん同士もそれを感じておられるようです。私が通い続けているのも、ボランティアというよりはそのあたたかく心地良い空間を共にしたい、ということなのかもしれません。

特に今の社会では、そんな「自分にとって心地良い場所」の存在が、ますます重要なのではないかと思います。それはもちろん自分の家だったり、あるいは会社近くのカフェだったり、週末の図書館だったり、地域のコミュニティ(仲間)だったり・・・人それぞれかと思います。できればそんな場所がいくつかあると良いのではないでしょうか。何かストレスを感じる出来事があった時に、その時の自分に最適な「自分にとって心地良い場所」を選べると、あまりモヤモヤした気持ちを長引かせることなくリフレッシュできたり、自分を大切に思う気持ちを取り戻すことができるように思います。


師走に向けて忙しくなるこの時期だからこそ、短い時間でも「自分にとって心地良い場所」で過ごすことは一層大事なように思います。
 

(1)ロゴマークに込めた思い ~若い人の力を借りて実現したもの~

2018年10月19日

サードプレイス代表の西田 直子です。
あっという間に10月も後半、紅葉の美しい季節となりましたがいかがお過ごしでしょうか。この時期は、研修を実施される企業様も多くいらっしゃることと思います。

さて、お客様と名刺交換させていただくと、ありがたいことに当社のロゴマークについて聞いていただくことがあります(当ホームページの左上にも掲げているものです。※クリックするとトップページに遷移します)。

会社設立時にロゴマークを作成するにあたり、私自身が決めていたことがあります。
それは、「若い人の力を借りる」ということ。
若い人の力を借りて、そのみずみずしい感性をこれからの当社に吹き込んでいただき、成長していきたい。
漠然とですがそんな思いがありました。

では、どなたにお願いしようか。例えば、専門学校や大学でデザインを学ぶ学生さんにお願いできる伝手などは無いものか・・・と、ウェブで検索したりして最終的にお願いしたのが、現在大学生で心理の勉強をされているchishimaさんでした。

chishimaさんは、学業のかたわらイラストなども手掛けられているとのことで、今回お願いしたところ快諾いただきました。

作成をお願いするにあたり、社名の由来、会社のミッションや事業内容、色はブルー系にしたいなどお伝えしたところ、数日も経たないうちにデザイン案がいくつか出来てきました。

その中の一つが、このロゴマークでした。

◆クジラのシルエット(外側のブルーの形)
・コンセプトカラー「青」から
・サードプレイスの持つ「心地よい場所」という意味から、大きな体を優雅に泳がせるクジラから感じ取られる「心のゆとり」を連想した

◆鳥のシルエット(中の白抜き)
・3の由来である「treis(ギリシャ語)」より派生した接頭辞「tri」から
・サードプレイスという「第3の居場所」で一個人としての自己を育み、ファーストプレイス、セカンドプレイスでも羽ばたいていけるように、という思いから

chishimaさんからの原案には、上記のメッセージが手書きで記されていました。

私はそれを見てとても感動しました。
私の思いが伝わり、それを見事に体現してくださっている。いや、私の思いをさらに羽ばたかせてくれている。そう思いました。
まさに若い人の感性、エネルギーを感じました。


このロゴマークを見るたびに、私は初心へ返り、この会社を通じて実現したいことへの思いを新たにすることができています。
講師、カウンセラーの方々、スタッフと連携しながら、日々精進していきたいと思います。